観世九皐会若竹能・能「弱法師」「藤」
2021/03/03 公開
矢来能楽堂で上演される「若竹能」をご覧いだきます。
令和3年のテーマは「薫」。
能「弱法師(よろぼし)」では、天王寺境内に咲き誇る梅の花。人の讒言により我が子を捨てた父と、盲目となり施しを受ける身となってしまった俊徳丸が梅の薫りのなか、再会するお話し。
能「藤」は、藤の名所、越中の国多祜の浦を訪れた旅僧が口ずさんだ古歌を一人の女性(実は藤の精の化身)が咎める。やがて僧の夢の中に現れた藤の精は草木も成仏できるという仏の教えに喜び舞を舞う。
ドラマでも話題の能楽は650年前から続く古典芸能。この機会に幽玄に「世界に浸っていただければ幸いです。
矢来能楽堂
能楽の「公益社団法人 観世九皐会(かんぜきゅうこうかい)」が所有する能楽堂です。
昭和5年(1930年)に現在の地に矢来能楽堂を落成しましたが、昭和20年(1945年)5月24日に先の大戦による空襲で焼失しました。昭和27年(1952年)9月に同じ地に、日本で最初に椅子席を設けた舞台を再建し、令和3年には今年築69年を迎えます。平成23年(2011年)には、国の登録有形文化財となりました。
現在は、月1回の定例公演のほか、普及公演や、初心者向けの体験講座や企画公演を行っております。舞台を使用していない時にはご見学も可能です。
- [所在地]
- 〒162-0805 東京都新宿区矢来町60
- [WEB]
- https://yarai-nohgakudo.com
- [SNS]
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